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Methodologyセクションを「使った方法を説明するだけ」と思っている人は多い。それは半分しか正しくない。
Methodologyで問われているのは「なぜその方法を選んだか」だ。インタビューをした、文献を読んだ、フィールドワークをした——それだけでは不十分だ。「その方法が、この研究課題に答えるのに最も適切な理由」を論じなければならない。
Methodologyが重要な理由
研究の信頼性(credibility)はMethodologyにかかっている。どれほど面白い発見があっても、「なぜその方法で調べたのか」が説明されていなければ、結論の妥当性を疑われる。Methodologyは審査で最も細かく見られるセクションの一つだ。
Methodologyに書くべきこと
① 研究デザイン(Research Design) :質的研究か量的研究か、あるいはミックスメソッドか。なぜその選択をしたか。例:「本研究は解釈的パラダイム(interpretive paradigm)に基づく質的研究として設計した。理由は、博物館体験という主観的プロセスを、数値では捉えられないからだ。」
② データ収集の方法 :インタビュー・観察・アンケート・文献分析など。対象者数、選定基準、実施時期。
③ 分析の方法 :どう分析したか。テーマ分析(Thematic Analysis)、内容分析(Content Analysis)、グラウンデッドセオリーなど。
④ 倫理的配慮 :インフォームドコンセント、匿名性、録音・撮影の許可など。特にインタビューや観察を含む研究では必須。
⑤ 研究の限界(Limitations) :自分の研究方法の弱点を自分で認めることが、誠実な学術研究の証だ。「サンプルサイズが小さいため一般化には限界がある」のように書く。
「なぜその方法か」を説明する技術
比較を使う。「インタビューを選んだのは、アンケートでは拾えない文脈や経験の深みを捉えるためだ。一方でアンケートを使わなかった理由は、本研究が数値的な一般化ではなく、個別の経験の意味を解釈することを目的としているからだ。」
選んだ方法の説明と、選ばなかった方法を選ばなかった理由を並べることで、判断の根拠が明確になる。
字数の目安
全体の10〜15%程度。15,000語の論文なら1,500〜2,000語程度。ただしフィールドワーク・インタビュー等を多く含む研究はもっと長くなることがある。
まとめ
- Methodologyで最重要なのは「なぜその研究方法を選んだか」の理由説明——方法の記述だけでは評価されない
- 研究方法の選択は複数の選択肢を比較したうえで、自分の研究課題への適合性を論じることで正当化する
- 字数は論文全体の10〜15%程度が目安——再現性を担保できる詳細さを保ちつつ、無駄な記述を省くバランスが重要
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