by シツカン(University of Leicester 博物館学修士・Merit)
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フィードバックは「診断書」だと思う
医者に診断書をもらって、それを読まずに引き出しにしまう人はいない。 フィードバックも同じだ。「何が問題だったか」という診断が書いてある。読まないと改善できない。 ただし、診断書と同じで「全部一気に直そうとする」のも無理だ。優先順位をつけて対処する。フィードバックの読み方:3ステップ
ステップ1:コメントを「カテゴリー」に分類する
フィードバックのコメントを、以下のカテゴリーに振り分けてみる。 構造・論理 :”Your argument lacks coherence.” / “The paragraph structure is unclear.” Evidence・引用 :”More evidence is needed here.” / “Please cite your sources.” 言語・表現 :”Avoid ‘I think’.” / “Informal tone.” / “Grammar errors.” 内容・理解 :”This point is not relevant to the question.” / “Too descriptive, not analytical.” カテゴリーが見えると「どのスキルを伸ばすべきか」が明確になる。ステップ2:繰り返し指摘されているものを探す
1箇所だけのコメントはミスかもしれない。3箇所以上で同じ指摘が出ていれば、それが自分の習慣的な問題だ。 例:「however の使い方が間違っている」が4箇所、「段落の構造が不明確」が3箇所→まず直すべきはこの2点。ステップ3:次の課題を書くまでにひとつだけ改善する
「全部直す」という目標は達成できない。次の課題でひとつだけ明確に改善するポイントを決める。 例:「次の課題では、段落ごとにトピックセンテンスを意識して書く」と決める。それだけ。よく出るフィードバックと意味の解読
“Too descriptive”:事実の説明が多く、分析・主張が少ない “Lacks critical engagement”:先行研究を批判的に評価できていない “Unclear argument”:何を主張したいのかが見えない “Paragraph structure”:トピックセンテンスがない、または1段落に複数のテーマが入っている “Avoid informal language”:カジュアルな表現(”lots of”, “things”, “get”など)が使われている “Evidence needed”:主張に対して根拠(引用・データ)が足りない “Referencing issues”:引用の書き方が不正確、または出典が不足Presessionalで叩き込まれたこと
University of Leicester のPresessionalで、フィードバックを受けてリライトするサイクルを何度も経験した。 フィードバックは量ではなく質で読む 。全部均等に受け取ろうとすると疲弊する。繰り返し指摘されているものから優先的に処理する。まとめ
フィードバックは診断書。読まないと改善できない。コメントをカテゴリーに分類し、繰り返し出ている指摘を優先する。次の課題でひとつだけ改善する。理解できないコメントは直接確認する。この記事を書いた人:シツカン。University of Leicester 博物館学修士(Merit)。英語論文の引用・盗用問題については Kindle書籍『脱・パクリ英語論文』(¥980)にまとめています。
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