Presessional受講生の進学率と本科成績分布:データから見える成功パターン

Presessional

はじめに

Presessional期間は、「英語学習」だけの場ではない。むしろ、本科以降の人生を大きく左右する「ネットワーク構築の場」である。

著者がPresessional期間に構築した人間関係(同級生、講師)は、本科開始後も続き、大学院修了後の現在でも繋がっている。

本記事では、著者がPresessional期間中に経験した「人間関係構築の現実」と「本科以降での影響」について、赤裸々に述べる。


Presessionalのクラス構成

出身国の多様性

著者のクラス(約25名)の構成は以下の通りだった:

  • 中国:30-35%(約8-9名)
  • インド:15-20%(約4-5名)
  • サウジアラビア:10-15%(約2-3名)
  • 日本:5-10%(著者含む1-2名)
  • その他アジア・中東・アフリカ:20-25%
  • ヨーロッパ・その他:5-10%

つまり、クラスの3分の1以上が「中国人学生」で、インドと中東がそれに続く。日本人は「少数派」である。

母語による困難と利点

困難

  • 授業中のディスカッションで「母語の方が楽」という心理が働き、グループ内で母語を使用する傾向
  • クラス内に「中国人グループ」「インド人グループ」「中東グループ」という自然な分裂が起きる
  • 日本人学生は「グループに属さない」傾向(日本人が1-2名しかいないため、「日本人グループ」を形成しにくい)

利点

  • 多様な文化背景を持つ人間関係が構築される
  • 英語が「コミュニケーションツール」として機能する環境
  • 本科以降の「国際的なネットワーク」の基盤が形成される

友情構築の実態

初期段階(最初の2-3週間)

Presessional開始直後は、クラス内での関係構築が急速に進む。

著者の体験

  • Week 1:自己紹介、アイスブレーキング
  • Week 2:初めてのグループワーク。中国人学生同士、インド人学生同士がグループを組む傾向が明確に
  • Week 3:非公式な交流(食事、Pub)が始まる

中期段階(4-8週間)

初期の「表面的な関係」から「実質的な友情」へシフトする時期。

著者の観察

  • グループワークを通じて、「国籍を超えた友情」が形成される
  • Writing 添削の協力、Speaking練習のパートナーシップ
  • メンタルヘルスの課題が生じた学生に対する「同級生からのサポート」が顕著

著者の体験

  • 中国人学生の1人と「Writing 改善パートナー」の関係を形成
  • この学生と週1回、エッセイの相互レビューを実施
  • 本科開始後も、この関係が継続

後期段階(9-20週間)

友情が「本科以降の継続可能な関係」へと変わる段階。

著者の観察

  • グループプロジェクトの完成により、チームワークの信頼関係が確立
  • 週末の社交活動(観光、映画、食事)が頻繁に
  • 本科での「専攻の同じ学生」「異なる学生」による「新たなネットワーク形成」への準備

グループワークの活動

Presessional中のグループワークは、「友情構築の最大のチャンス」である。

典型的なグループワーク

プロジェクト例

  • Presentation on a contemporary issue(現代社会の課題に関するプレゼンテーション)
  • Group essay writing(グループでエッセイを共同執筆)
  • Seminar-style discussion(セミナー形式のディスカッション)

グループ構成

  • 多くの場合、教師が意図的に「多国籍グループ」を作成
  • グループサイズ:4-6名

グループワークを通じた関係構築

著者の体験

  • Project 1:中国人学生2名、インド人学生1名、サウジアラビア人学生1名、著者
  • 課題:「Environmental policies in developing countries」についてのプレゼンテーション
  • プロセス
  1. Week 1:各自の視点と情報を共有
  2. Week 2:異なる視点の統合と議論
  3. Week 3:プレゼンテーション資料の作成
  4. Week 4:プレゼンテーション実施
  • 結果:グループメンバーとの信頼関係が深まり、本科以降も一緒に勉強する仲に

グループワークのメリット

✅ 英語でのコミュニケーション能力の向上(実践的な環境)
✅ 異文化理解の深化
✅ 「信頼できるパートナー」の形成


講師との関係構築

Presessional講師の特性

著者のPresessional講師陣は、以下の特徴を持っていた:

  • 年齢:比較的若い(20代後半~30代)
  • 教育背景:MA in English Language Teaching を保有
  • 生徒への態度:極めて親切で、サポート志向的

講師との関係構築のプロセス

初期段階:信頼の構築

  • 授業後に「オフィスアワー」(相談時間)を活用
  • エッセイのフィードバックについて、個別で質問を実施
  • 講師の人間らしさを知ることで、「相談しやすい雰囲気」が形成

中期段階:メンタルヘルスのサポート

  • Presessional中盤の「疲労感」や「スコア改善への不安」について相談
  • 講師は「あなたの改善は確実に進んでいる」と励ましてくれた
  • 個別面談で、「修了試験に向けたロードマップ」を作成

後期段階:本科への繋ぎ

  • 本科開始前に、「本科で気をつけるべき点」についての個別相談
  • 本科開始後も、「困ったことがあれば相談に乗る」というメッセージ
  • 実際に、本科第1学期でエッセイの課題について相談し、アドバイスをもらった

著者の評価

Presessionalでの講師との関係構築は、「本科での成功」に直結した。

具体的には:

  • Self-confidence の向上:講師からの励ましにより、「自分は成長できる」という確信が生まれた
  • 本科でのサポート体制:困った時に相談できる「大人のメンター」の存在が、メンタルヘルスの維持に貢献
  • 継続的な学習への動機づけ:講師からのサポートが、本科開始後も英語学習を継続する動機となった

困難な人間関係への対応

よくある困難

困難1:言語の壁による疲労

Presessionalのディスカッションやグループワークは、「すべて英語」で行われる。

著者の体験:

  • 最初の2週間は、「24時間英語漬け」の環境に疲弊
  • 授業後に「母語で誰かと話したい」という欲求が生じる
  • この「疲労感」がメンタルヘルスに影響する可能性も

対応

  • 「言語疲労は誰もが経験する」という認識
  • 講師やメンター学生に相談することで、「自分だけではない」と理解
  • 週末に「自分のペースでリラックス」する時間を確保

困難2:文化的違いによる誤解

多文化クラスでは、「当然だと思うこと」が文化によって異なる。

著者の体験:

  • グループワーク中に、インド人学生が「なぜこんなに時間がかかるのか」と質問
  • 当初、これが「批判」に聞こえて不愉快に感じた
  • 後で「それは批判ではなく、効率性の追求から出た質問だった」と理解

対応

  • 「文化的違いは悪いものではない」という認識
  • 誤解が生じた時は、「話し合うこと」で解決
  • 講師に相談することで、「文化的違いの理解」を深める

困難3:グループ内での力関係の不均等

グループワーク中に、「声の大きい学生」と「静かな学生」による力関係が生じることがある。

著者の体験:

  • 著者は「静かなタイプ」で、中国人学生の力強い主張に圧倒されることが多かった
  • しかし、プレゼンテーション後に「あなたの視点は重要だった」というフィードバックをもらった
  • 「静かだからこそ、別の視点を提供できる」という認識に変わった

対応

  • 「異なるコミュニケーションスタイルを認める」
  • 講師が「すべての学生の視点を尊重」する姿勢を示すことの重要性
  • グループ内での「均等な発言機会」を意識的に作ること

本科以降の友人関係

本科での関係の継続性

著者の観察では、Presessional で形成された友情の約70-80%が、本科開始後も継続される。

継続される関係

  • Writing パートナーシップ
  • Study group メンバーシップ
  • 週末の社交活動のパートナー

継続されない関係

  • 専攻が大きく異なった場合、「顔を見ない」ことが多くなる
  • 本科での新しい友人関係が優先される傾向

メンター学生との継続関係

Presessional 修了後も、講師とのサポート関係が続く学生も多い。

著者の体験:

  • 本科第1学期でエッセイの課題に困ったとき、Presessional 講師に相談
  • 講師は「Presessional 修了生のサポート」を継続してくれた
  • 本科修了後も、「進路相談」や「キャリアについての相談」を受けている

Alumni Networkの活用

Presessional Alumni の繋がり

Leicester 大学には、「Presessional Alumni Network」が存在し、修了生同士の繋がりを維持する活動が行われている。

著者の体験

  • Presessional 修了後、Alumni の連絡先リストが配布された
  • 本科修了後、Alumni による「同窓会」が実施された
  • 約40名の Presessional 修了生(様々な修士課程を修了した学生)が参加

Alumni Network の価値

キャリアネットワーク:異なる専攻の修了生同士による「仕事の紹介」や「キャリア相談」
継続的な英語学習:Alumni による「オンライン英会話グループ」の形成
心理的な繋がり:「同じPresessionalを経験した者同士」という共通体験による、深い理解

著者の現在:

  • Presessional Alumni の中でも、特に親しい3-4名との関係が継続
  • 月1回、オンラインでの「英語学習グループ」に参加(本科修了後3年以上経った現在も)

Presessionalネットワーク構築のための実践的アドバイス

初期段階での心がけ

  1. グループワークを「友情構築の機会」として認識する
  • 単なる「課題の完成」ではなく、「チームビルディング」として捉える
  1. 講師との「個人的な繋がり」を大切にする
  • オフィスアワーを活用して、「学生」ではなく「人間」として関係を構築
  • メンタルヘルスの課題は「誰もが経験する」と認識し、相談を躊躇しない
  1. 母語による「小グループ」に閉じ込もらない
  • 多国籍なグループとの関係構築を意識的に行う
  • 週末の社交活動に積極的に参加

中期段階での心がけ

  1. 「文化的違い」を理解する努力
  • 誤解が生じた時は、「話し合う」という勇気
  • 「違い」を「学習機会」として捉える
  1. Presessional修了後の「Alumni Network」に登録
  • 連絡先交換を積極的に行う
  • SNS(LinkedInなど)での繋がりを維持

本科開始時の心がけ

  1. Presessional の友人との「定期的な繋がり」を維持
  • Study group の形成
  • 月1回のオンライン相談など
  1. Presessional 講師との関係の継続
  • 困った時は遠慮なく相談
  • 感謝の気持ちを定期的に伝える

次のステップ

Presessional での「人間関係構築」は、単なる「友達作り」ではなく、本科以降のキャリア形成の基盤である。

本記事で述べた「友情構築の実態」を認識した上で、Presessional 期間を「ネットワーク構築の貴重な時間」として活用することを、強く推奨する。


📌 次のステップ

Presessional でのネットワーク構築と、本科以降の人間関係維持について、専門的なアドバイスを受けたい方は、以下のサービスをお勧めします。

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  • 内容: ネットワーク構築カウンセリング(¥15,000)

(*)LanCul / 英会話カフェ

  • 内容: 新規有料プラン登録
  • 理由: 本科開始後の人間関係構築の継続

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(※筆者はIELTS 5.0→イギリス大学院Merit修了の経験者です)

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