Linking words 完全ガイド——however / therefore の正しい使い分け

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by シツカン(University of Leicester 博物館学修士・Merit)


英語のアカデミックライティングで「however」「therefore」「furthermore」などの接続詞は頻繁に使われる。しかし日本語話者がよくやる失敗が、これらを「でも」「だから」「それに」の直訳として使ってしまうことだ。


まとめ

  • Linking wordsは文と文・段落と段落の「論理的なつながり」を明示する接続表現で、アカデミック英語の必須スキル
  • “however”は文頭に独立させて使い、”but”のようなカジュアルな接続詞と混同しない——位置と用途がまったく異なる
  • 多用は逆効果——Linking wordsは本当に論理関係がある箇所だけに使い、文章のリズムを壊さない量を意識すること

Linking wordsとは

段落内・段落間で、文と文、または議論と議論をつなぐ語句のことだ。役割は大きく5つある。

① 対比・逆接 :however / nevertheless / in contrast / on the other hand

② 追加・補足 :furthermore / moreover / in addition / additionally

③ 因果・結論 :therefore / thus / consequently / as a result

④ 例示 :for example / for instance / such as / namely

⑤ 要約・言い換え :in other words / that is / in summary / to conclude


howeverを使い間違えると減点される理由と、正しい4つの位置

however は「文頭」か「文中」に置く

Museums have traditionally focused on object preservation. However, contemporary institutions increasingly prioritise visitor engagement.

Museums have traditionally focused on object preservation. Contemporary institutions, however, increasingly prioritise visitor engagement.

NG:but と同じ感覚で使う

Museums have traditionally focused on preservation, however contemporary institutions prioritise engagement.

カンマだけで2文をつなぐのは誤り。howeverの前はピリオドかセミコロン。


thereforeで論理を閉じる方法——「だから何?」と思われない書き方

therefore は「結論を引き出すとき」に使う

前の内容が「原因・根拠」になっていないと使えない。

Attendance figures declined significantly in 2020 due to the pandemic. Therefore, many museums were forced to accelerate their digital outreach programmes.

よくある失敗:「それで」の感覚で使う

「それで次に〜をした」という話の展開に使うのは誤り。「前の内容が原因→だから結論」という論理関係があるときだけ使う。


furthermoreとmoreover——ほぼ同じに見えて「用法が違う」1点

両方とも「さらに・加えて」の意味だが、使い分けがある。

  • furthermore :前の議論に追加情報を足す(論理的・フォーマル)
  • moreover :前より強い・重要な情報を追加する(強調)

ただし実際の使用では混用されることが多い。どちらかに統一しても問題ない。


Linking wordを「使いすぎ」ると減点される——適正量の見極め方

Linking wordsは使いすぎると逆効果になる。1段落に3つ以上入れると読みにくくなる。自然な文脈の流れで意味が伝わる場合は、無理に入れなくていい。


まとめ

  • however の前はピリオドかセミコロン(カンマだけはNG)
  • therefore は「前の内容が根拠→結論」の関係があるときだけ
  • 追加は furthermore / moreover、例示は for example / for instance
  • 使いすぎ注意

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この記事を書いた人:シツカン。University of Leicester 博物館学修士(Merit)。


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